ダークライ「君を愛している」前篇
- 1 フライゴン 2014/08/07(木) 22:39:19 id:gI7kvfhA0
- なっ…お前は…!
どうしてこんな所に…!?
……なぁ…君達…教えてくれ…
私は何者なんだ?
-
- 2 フライゴン 2014/08/10(日) 14:06:46 id:ny4EHWjE0
サメハダ岩
パルキア「…」
クレセリア「…」
パルキア「…行くぞ」
クレセリア「ええ…!」
パルクレセ「最初はグー!じゃけんほい!!」
クレセ :パー パル :グー
パルキア「っ!」バッ
クレセリア「隙ありっ!!」
バシッ
- 3 フライゴン 2014/08/10(日) 14:07:10 id:ny4EHWjE0
クレセリア「やったあ!勝ったぁ♪」
パルキア「ちくしょー!これで2勝3敗だー!」ガクッ
クレセリア「このゲーム、私の勝ち越しですね♪」
パルキア「もう一回だもう一回!!」
マナフィ「ただいまー♪」
ディアルガ「今帰ったぞ」
パルキア「おお!お帰り~」
クレセリア「お帰りなさい、どうでした?」
マナフィ「いっぱいグミ取ってきたよ!」
マナフィ「勿論二人の分も♪」
パルキア「よっしゃあ!頂きまーす」
- 4 フライゴン 2014/08/10(日) 14:07:42 id:ny4EHWjE0
パルキア「あー…やっぱこの為に生きてるな~…」モグモグ
マナフィ「ふふ……あれ?ピカチュウとチコリータはまだ帰ってないの?」
クレセリア「そう言えば遅いですね」モグモグ
ディアルガ「もう日が沈みそうだ…何かあったんじゃないだろうな」
パルキア「あの二人に限ってあり得ないぜ~!」
パルキア「その内帰って…
ピカチュウ「ただいまー」
チコリータ「ただいま…」
パルキア「おっ、噂をすればなんとやらだな!」
パルキア「二人ともおかえり~…いっ!?」
- 5 フライゴン 2014/08/10(日) 14:08:19 id:ny4EHWjE0
パルキア「そ、そいつは…な、なな…何で…!?」
チコリータ「パルキア落ち着いて!」
マナフィ「どうしたの?皆……え…?」
ディアルガ「何だ?一体誰が……な!?」
クレセリア「!!?!??!?」
ピカチュウ「え、えーっと…必要無いかもだけど紹介するよ…」
ピカチュウ「ダークライだ」
ダークライ「…」
- 6 フライゴン 2014/08/10(日) 14:08:52 id:ny4EHWjE0
パルキア「そんなもん見りゃわかるよ!!何でこいつがここに居んだよ!?」
マナフィ「だ、ダークライって皆が言ってたあの…?」
ダークライ「…?」
ダークライ「おいピカチュウ、どう言う事だ」
ピカチュウ「あ、えーと…それはね…」アセアセ
クレセリア「わかりましたピカチュウさん…」
クレセリア「皆でこいつを倒そうと言う事ですね…今…ここで…!!」
パルキア「!そう言う事かっ!!」バッ
ディアルガ「成る程な…」スゥ
ダークライ「ピカチュウ…お前の仲間は随分血の気が多いみたいだな…」スッ
ピカチュウ「皆ストーーーップ!!!!」
- 7 フライゴン 2014/08/10(日) 14:09:30 id:ny4EHWjE0
パルキア「何で止める!?こいつは…」
チコリータ「良いから黙って」
パルキア「ハイ」
ピカチュウ「えっとね、彼は皆が知ってるダークライなんだけど…」
ピカチュウ「彼は昔の記憶が無いんだ」
一同「!?」
ディアルガ「それは記憶喪失ってやつか」
ピカチュウ「うん、多分」
パルキア「じゃあ俺の事わかんねーのかよ~?」
ダークライ「…ああ」
ピカチュウ「だから…
クレセリア「待ってください」
- 8 フライゴン 2014/08/10(日) 14:10:10 id:ny4EHWjE0
ピカチュウ「?」
クレセリア「もしかすると…記憶喪失の振りをしているのかも!」
一同「!」
マナフィ「流石にそれは…」
クレセリア「いえ、ダークライなら大いにあり得ます」
ダークライ「………私は」
ダークライ「私はそんなに疑われるような事をしたのか?」
クレセリア「ええ、貴方は…」
ピカチュウ「ちょっと待ってクレセリア」スッ
クレセリア「?」
ピカチュウ「タイムスリップ中に攻撃されたら記憶を失う」ボソボソ
ピカチュウ「これは今の僕で実証済みだよ」
- 9 フライゴン 2014/08/10(日) 14:10:43 id:ny4EHWjE0
クレセリア「ですが…」
ピカチュウ「それに、もし本当に記憶喪失だったら……あんまり言うのは失礼だよ」
クレセリア「…!」
クレセリア「…そう、ですね。わかりました…」
ダークライ「私の疑いは晴れたのか?」
クレセリア「…っ!(くそっ…)」
ピカチュウ「皆聞いて」
ピカチュウ「彼は記憶喪失だ。だから放っては置けない…そこで」
ピカチュウ「彼を僕らポケダンズに迎え入れる事にした」
パルキア「は、はぁ~~!?」
- 10 フライゴン 2014/08/10(日) 14:11:28 id:ny4EHWjE0
パルキア「助けるのはまだわかるが仲間にするってのはどーゆーことだよ!!」
マナフィ「…」
マナフィ「僕は…賛成かな?」
パルキア「なっ!?」
マナフィ「見た感じ悪そうには見えないし、頼りになりそうだよ、何よりピカチュウの判断だしね」
ディアルガ「俺も賛成だ。記憶喪失なのに放っておく方が危険だ」
パルキア「お前ら…クレセリアは!?」
クレセリア「私も賛成です(一緒にいた方が見張れるしね)」
パルキア「えぇ~…」
パルキア「…」
パルキア「じゃあ俺も…賛成」テヘッ
- 11 フライゴン 2014/08/10(日) 14:12:15 id:ny4EHWjE0
ピカチュウ「決まった様だね…」
ピカチュウ「それじゃあダークライ、今から君はポケダンズの一員だ!」
チコリータ「じゃあ皆、今日はもう遅いしゆっくり休んで明日また頑張ろう!」
一同「おー!」
パルキア「じゃあ布団敷くぜー」
ガヤガヤ
クレセリア「…」
ピカ「クレセリア…」コソッ
クレセリア「何ですか?」
ピカチュウ「ダークライの保護と監視を兼ねて仲間にしたけど…わかってくれるかな? 」
クレセリア「はい、私もそのつもりで賛成しました」
ピカチュウ「有り難う…ごめんね…」
- 12 フライゴン 2014/08/10(日) 14:18:54 id:ny4EHWjE0
- クレセリア「それとピカチュウさん」
ピカチュウ「何?」
クレセリア「明日からのダークライの監視は私に任せてください」
ピカチュウ「!…どうして?」
クレセリア「私なら例えもしもの事が起きたとしても悪夢を払う力があります。それに…」
クレセリア「多分私が一番彼を疑ってますから…」
ピカチュウ「わかった、でも大丈夫だよね?」
クレセリア「ええ…任せてください」
- 13 フライゴン 2014/08/10(日) 14:20:01 id:ny4EHWjE0
ダークライ「なぁピカチュウ」
ピカチュウ「あ、ダークライ…どうしたの?」
ダークライ「私は…随分有名人の様だが…?」
ピカチュウ「えっとね…気にしない方が良いよ…?」
ダークライ「……」
ピカチュウ「無理だよねそりゃ…」
ピカチュウ「でも、ホントに気にしないで」
ダークライ「……」
ダークライ「私は外で寝るよ」
ピカチュウ「え?あ、うん…」
ピカチュウ(大丈夫かな…)
パルキア「そんじゃ灯り消すぞー」
~~~~~~~~
~~~~~
~~~
- 14 フライゴン 2014/08/10(日) 14:21:59 id:ny4EHWjE0
次の朝…
パルキア「う~ん…」ムクッ
パルキア「ふぁ~あ、皆おはよう!」
ディアルガ「『おそよう』だ。パルキア」
パルキア「あ~ワリィワリィ」
ダークライ「…」
パルキア「うおっ!…っとそうだった(こいつ居たんだったな…)」
パルキア(しかも何か皆暗いな…まぁ大方こいつのせいなんだろうけどよ)
ピカチュウ「よし、皆起きたね。チコリータ」
チコリータ「うん、えーっとね…今日は救助依頼が四件だね…」
ピカチュウ「それじゃあチーム分けしようか」
- 15 フライゴン 2014/08/10(日) 14:23:25 id:ny4EHWjE0
ピカチュウ「まず僕とチコリータとマナフィ」
チコリータ「うん」
マナフィ「わかった!」
ピカチュウ「そしてディアルガとパルキアはいつも通り単独で」
ディアルガ「ああ」
パルキア「任せとけ!!」
ピカチュウ「ダークライは…クレセリアと一緒にお願い」
ダークライ「君とか…宜しく頼む」
クレセリア「……」ギロッ
ピカチュウ(本当に大丈夫かな…?)
- 16 フライゴン 2014/08/10(日) 14:24:19 id:ny4EHWjE0
パルキア「行ってきま~す」タッタッ
ディアルガ「それじゃあお先に」
マナフィ「ね~ピカチュウ、僕らも早く行こうよ」
ピカチュウ「ああ…じゃ行こっか」
ピカチュウ(頼んだよクレセリア…)
ダークライ「…」
クレセリア「…」ジーッ
ダークライ「私の顔に何か付いているのか?」
クレセリア「…いえ、別に……」
ダークライ「なら、あまり見ないでくれるか?私は見つめられるのが苦手だ」
クレセリア「…わかったわ」イラッ
ダークライ「それじゃあ私達も出発しようか」
- 17 フライゴン 2014/08/10(日) 14:26:25 id:ny4EHWjE0
クレセリア「…」ジーッ
ダークライ「……」スタスタ
クレセリア(今のところは怪しい所は無いですね。それより…)
クレセリア(すっごい気まずい!!)
クレセリア(まぁあんまり話掛けられると困るけど、だからってこんなに威圧感出さなくても…)
クレセリア(いやっ!私は今こいつを監視してるんだ!気まずいとか考えてちゃ駄目だ!)
クレセリア(むしろダークライを圧倒するぐらいの威圧感を私が……
ダークライ「クレセリア」
クレセリア「は、はいぃっ!」ビクウッ
- 18 フライゴン 2014/08/10(日) 14:27:19 id:ny4EHWjE0
ダークライ「ど、どうした急に」ビクッ
クレセリア「う……//な、何の用?」
ダークライ「そろそろダンジョンに着くから気を抜くなよ」
クレセリア「そんなこと一々言われなくてもわかってるわよ!」
ダークライ「そうか。なら良い」
クレセリア(なんだか調子が狂うな…)
ダークライ「着いたぞ、ここだ」
【輝きの丘】
ダークライ「行くぞ」
クレセリア「…ええ」
- 19 フライゴン 2014/08/10(日) 14:28:20 id:ny4EHWjE0
サイホーン「ギャオオオ!!」
ダークライ「フン…」バキッ
ケンタロス「ブオオオオォォ!」
ダークライ「後ろだクレセリア!」
クレセリア「わかってるっ……!」ガッ
ケンタロス「ブオォ…」バタッ
ダークライ「……敵は集団じゃなければ何て事はないな」
クレセリア「…」チラッ
ダークライ「先を急ごう」スタスタ
クレセリア(やはり怪しい所は無い…)
クレセリア(それどころか、この依頼への直向きさ……真面目な印象すらある)
クレセリア(やはり本当に記憶喪失なのか…?)
- 20 フライゴン 2014/08/10(日) 14:29:01 id:ny4EHWjE0
ダークライ「クレセリア、そこに罠がある…気を付けろ」
クレセリア「う~ん…でも……」ブツブツ
ダークライ「クレセリア…?」
クレセリア「…」ブツブツ
ダークライ「駄目だクレセリア!!」
クレセリア「え?…あ」カチッ
シュン
ダークライ「な…!?」
ダークライ「こ、これはワープスイッチ…!くそっ!よりによってっ…!」
ダークライ「クレセリア!どこだ!?」ダッ
- 21 フライゴン 2014/08/10(日) 14:29:47 id:ny4EHWjE0
クレセリア「うわっ…と」
クレセリア「し、しまった…!ワープスイッチか…気を抜いてたな…ダークライを見失ってしまった…!」
クレセリア「私としたことがとんだ盆ミスを…早く探さないと……」クルッ
クレセリア「あ……」
ポケモンA~Z「グルルル……」
クレセリア(モ、モンスターハウス!しかもかなりの数…このままだとダークライを見つけるどころかやられてしまう………!)
クレセリア「いやっ!弱気な事を考えてる場合じゃない!早くこいつらを倒してダークライを」
ポケモン「ギャオオオ!!」
クレセリア「!くそっ」バッ
- 22 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 14:36:35 id:ny4EHWjE0
クレセリア「サイコキネシス!!」ブォン
ポケモンA「ギャオオッ!」ドカッ
ポケモンB「グオオオ!!」
クレセリア「サイコカッター!」シュン
ポケモンB「グオォ…」ザクッ
ポケモンC「オオオオオオ!!」ブンッ
ガッ
クレセリア「くぅっ!」ドガッ
クレセリア「はぁはぁ……(くそっ!きりがない)」
クレセリア(アイテムはダークライが持ってるし…どうすれば…)
- 23 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 14:37:13 id:ny4EHWjE0
ポケモンD「ギャオオ!」バヂヂ
クレセリア「きゃっ!…電磁波!?」
クレセリア「まずいっ!痺れて…」
ポケモンC「ガオオォ!」ブンッ
クレセリア「うぐっ!」ドカッ
ポケモンC~Z「グオオオ!!」ドドドド
クレセリア「きゃあぁっ!!」
ドサッ
- 24 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 14:40:02 id:ny4EHWjE0
クレセリア「っ!…………」ギリッ
クレセリア「……あ、あれ?」
ポケモン「ぅぅぅ…」zzz
クレセリア「ね、寝てる…?いや、ちがうっ!これは悪夢を見ている!しかも全員…!」
クレセリア「い、一体何が……!?」
ダークライ「間に合ったか…」
クレセリア「!!」ビクッ
クレセリア「ダークライ…これ、貴方がやったの…?」
ダークライ「ああ…話は後だ、早くここから逃げるぞ」
クレセリア「え、ええ…わかった」
- 25 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 14:41:33 id:ny4EHWjE0
タッタッタッタッ
ダークライ「ここまで来れば大丈夫か…」
クレセリア「…」ハァハァ
クレセリア(どうしよう…謝った方がいいかな…私の不注意だった訳だし…)
クレセリア(いや!どうして私がこんな奴の為に謝らなくちゃいけないの?ダークライなんかに謝る必要…
ダークライ「クレセリア」
クレセリア「な、何?」ビクッ
ダークライ「無事でよかった…」
- 26 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 14:42:44 id:ny4EHWjE0
クレセリア「!!」
ダークライ「だがすまない、私はどうやら声が小さい様だ。これからは気を付ける」
クレセリア(ダークライが……まさか…)
ダークライ「さて、先を急ごうか…」
クレセリア「…っ」
クレセリア「ま、待って…」
ダークライ「?」
クレセリア「あのっ……」
ダークライ「……?」
- 27 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 14:43:48 id:ny4EHWjE0
クレセリア「……」
クレセリア「助けてくれて…ありがとう」
ダークライ「!」
ダークライ「フッ……どう致しまして…さあ行こうか」
クレセリア「うん」
クレセリア(少しくらい素直になってもいいかな…?)
- 28 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 14:45:56 id:ny4EHWjE0
B15F
フライゴン「うぅ~怖いよぉ…助けて~」プルプル
ダークライ「アイツじゃないか?」
クレセリア「ええ、そうみたいですね」
ダークライ「おい、助けに来たぞ」
フライゴン「え?誰?あぁそうか救助依頼出したんだったじゃあ探検隊の人達かありがとう助けに来てくれたんだねよかった怖かったよそれじゃあ僕はお先に帰るね後でトレジャータウンに来てねお礼がしたいんだ凄く良いものだから楽しみにしといてそれじゃーね♪」シュン
ダークライ「…」
クレセリア「…」
- 29 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 14:46:59 id:ny4EHWjE0
クレセリア「え、えーっと……それじゃ私達も帰りましょうか?」
ダークライ「待ってくれ」
クレセリア「?」
ダークライ「もう少し…探検しないか?二人で…」
クレセリア「?……良いですけど」
- 30 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 14:48:13 id:ny4EHWjE0
ダークライ「…」スタスタ
クレセリア「…」
クレセリア(またこの沈黙だ…気まずいなぁ、向こうから誘ったのに…と言うかあれから全然話してないや)ウーン
クレセリア(も、もしかして探検バッジの帰還機能を潰して帰れなくするために…!?)ハッ
クレセリア(いや、流石に考えすぎか…穴抜けの玉もあるし。て言うかさっき素直になるって決めたじゃん!何早速疑ってるのよ私!)イヤイヤ
クレセリア(きっとダークライもシャイなのよ、そうだわそうに決まってる)ウンウン
クレセリア(って何で私ダークライの肩を持つような事かんがえてるのよ…私は監視を……だから!素直になるってさっき決めたのに何で…)
- 31 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 14:49:23 id:ny4EHWjE0
クレセリア「う~ん……」モヤモヤ
ダークライ「…!!」
ダークライ「クレセリア…見てごらん」
クレセリア「え…?」チラッ
クレセリア「あ…」
- 32 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 14:54:33 id:ny4EHWjE0
キラキラ キラキラ
ダークライ「流石輝きの丘と言うだけあるな、素晴らしい景色だ」
クレセリア「きれい……」
ダークライ「ああ…そうだな」
ダークライ「…」
ダークライ「君と二人でまた来たいな…」ボソッ
クレセリア「え?なんて?」
ダークライ「フッ…そろそろ帰ろうか」スッ
クレセリア「えぇ!ま、まって…」
ダークライ「"穴抜けの玉"!」
シゥュン…
- 33 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 14:56:54 id:ny4EHWjE0
ギルド:掲示板前
フライゴン「やあどうも、助けてくれてありがとう。これはそのお礼だよ」スッ
フライゴン「実は僕も探検隊なんだけどちょっとドジ踏んでしまってねいや本当は何て事は無かったんだけどねまぁ失敗は失敗だからあまり言い訳とかしたくないんだけどね実際余裕なんだよあの程度のダンジョンいや本当本当…」ペラペラ
ダークライ「クレセリア…」
クレセリア「…」ツーン
フライゴン「ねぇ君達、僕の話聞いてる?」
ダークライ「チッ…あぁ…聞いてるよ」
フライゴン「今舌打ちしなかった?…まぁ良いけどね」
フライゴン「それでね僕の武勇伝なんだけどまぁ言いたくないけど言わないと信用しないでしょ?僕が十二歳の頃の話になるけどあれは…」ペラペラ
~~~~~~~~~~
~~~~~~~
~~~~
- 34 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 15:01:02 id:ny4EHWjE0
トレジャータウン交差点
ダークライ「なあクレセリア」
クレセリア「…」ツーン
ダークライ「そろそろ機嫌直してくれないか?」
クレセリア「だったらあの時何て言ったか教えて下さい」
ダークライ「うっ…それは駄目だ…」
クレセリア「じゃあ知りません」プイッ
ダークライ「頼むよ…」
クレセリア「ハァ…いいですかダークライ」
クレセリア「仲間である以上隠し事は絶対にダメです!さっき言ったことを教えて下さい!」ビシッ
ダークライ「うっ…」
- 36 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 15:04:08 id:ny4EHWjE0
ダークライ「だから…その」オロオロ
クレセリア「…」
ダークライ「また…あの景色を見に行こうと言ったんだ…二人で…」
クレセリア「!……本当にそう言ったんですか?」
ダークライ「ああ…」
クレセリア「………プッ」
クレセリア「アハハハハハッ!」
ダークライ「なっ!どうして笑う!」
クレセリア「ふふ…ごめんなさい…ふふふ」
クレセリア「でもダークライ、そう言う事は直接言ってもらえないとわからないですよ?」
ダークライ「そこは察してくれ…」
クレセリア「ふふ…良いですよ!また二人で行きましょうか♪」
- 39 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 15:07:12 id:ny4EHWjE0
サメハダ岩
マナフィ「ねぇ…やっぱり探しに行った方が良いんじゃない?」
チコリータ「そうだよ、流石に遅すぎる」
ディアルガ「ダークライが裏切ったってのも大いに有り得るんだからな」
ピカチュウ「う~ん…でもクレセリアに悪夢は効かないし…」
パルキア「そうじゃなくても何かヤバイ奴に襲われてるのかもしれねーだろ!!」
ピカチュウ「それもそうだね…やっぱり探しに…」
ダークライ「帰ったぞ…」
クレセリア「ただいま帰りました♪」
- 40 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 15:08:02 id:ny4EHWjE0
マナフィ「あ!お帰り!」
チコリータ「遅かったね、皆心配してたよ」
ディアルガ「何かあったのか?」
クレセリア「いえ別に、少し寄り道していただけです。心配掛けてすみません」ニコニコ
パルキア「何か…機嫌いいなぁ」
ディアルガ「口元が緩んでるな」
クレセリア「え!?そ、そそ…そんなことないですよ!やだな~///」アセアセ
ダークライ「…」ゲソッ
チコリータ「反面ダークライはげっそりしてるね」
ピカチュウ(一体何があったんだ?)
- 41 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 15:09:46 id:ny4EHWjE0
ダークライ「皆すまんが私はもう寝るよ…」
パルキア「おーおやすみ~」
マナフィ「おやすみなさい!」
ダークライ「ああ、お休み………ハァ」
クレセリア「ダークライ…また明日♪」
ダークライ「…あ、ああ…また明日///」スタスタ
パルキア「ふぅ~…んじゃ俺達も寝るか!」
チコリータ「うん、そうだね」
ピカチュウ「…」
ピカチュウ「クレセリア」
- 42 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 15:11:14 id:ny4EHWjE0
クレセリア「はい?」
ピカチュウ「ダークライはどうだった?」
ピカチュウ「何か…怪しい所とか」
クレセリア「えっと…特に怪しい所は…また明日引き続き監視します」
ピカチュウ「……そっか、わかった」
クレセリア「はい…それでは…」
- 44 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 15:12:03 id:ny4EHWjE0
ピカチュウ「…」
ピカチュウ「ねぇクレセリア」
クレセリア「?」
ピカチュウ「ダークライと…何かあった?」
クレセリア「!ダ、ダークライと?べ、別に何も…」
ピカチュウ「ふ~ん…そっかそっか。もう行っていいよ」
クレセリア「し、失礼します」
ピカチュウ(分かりやすいなぁ…これは良い事と考えるか悪い事と考えるか…)
ピカチュウ(まぁ取り合えず僕だけでも疑いを解いちゃいけないな…)
- 45 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 15:15:49 id:ny4EHWjE0
こうして…
ダークライはポケダンズとしての活動を開始する…
最初は疑いの目を向けていた仲間達だったが…
共に暮らすに連れてその疑いも晴れ、ダークライの事を信頼するようになった…
そしてクレセリアは…
ダークライに好意を抱くようになった…
しかし肝心のダークライは…
何故か、あと一歩を踏み出せずにいた…
そして…
数ヶ月の月日がたった…
- 46 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 15:20:00 id:ny4EHWjE0
- 一端落ちます
また夜に更新すると思う
あと、今回は結構長くなりそう……
- 48 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 20:05:37 id:jKPslI.w0
パルキア「皆!おそよう!!」
ディアルガ「寝坊したのに開き直るんじゃあない!」
ピカチュウ「早起きのコツを教えてあげようか?早く寝なさい!」
マナフィ「それが出来ないんだろうね…」
チコリータ「アハハハッ」
クレセリア「……それじゃあ皆さん今日も頑張りましょうか」
パルキア「おう!!」
ディアルガ「お前は少しは反省しろ…まったく」
チコリータ「今日の依頼は…救助依頼が四件。いつも通りでいいね?」
パルキア「おう!」
ディアルガ「OKだ」
- 49 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 20:14:43 id:UiW5PlHA0
クレセリア「ダークライ、今日も宜しくね♪」
ダークライ「……ああ」
クレセリア「どうしたの?何か最近元気無いよ?」
ダークライ「いや…大丈夫だ」
クレセリア「本当?」
ダークライ「しつこいぞ…」
クレセリア「っ……ごめん」
クレセリア「…そ、その……ダ、ダークライがさ!大丈夫だって言うならさ!私も…あまり深くは聞かないよ」
クレセリア「それじゃあ…今日も頑張ろ……」
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~~~~~~~
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- 50 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 20:17:58 id:UiW5PlHA0
ニドリーナ「ポケダンズの方ですか?初めまして、私はニドリーナと申します」
クレセリア「今日は何が?」
ニドリーナ「実は私の恋人が輝きの丘に行ったきり帰ってこなくて…」
クレセリア「そうなんですか…」
ニドリーナ「はい、ですから…私を輝きの丘に連れていってください!」
ダークライ「…」
クレセリア「分かりました、それじゃあ行きましょうか」
- 51 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 20:23:44 id:UiW5PlHA0
【輝きの丘】
クレセリア「かなり深くまで来ましたね…この辺りに居ないとなると一体何処に…」
ニドリーナ「そんな…!確かにここに居るはずなのに…」
ダークライ「……」
ダークライ「あいつじゃあないか…?」スッ
ニドリーナ「え?」クルッ
ニドリーノ「ハァハァ」ヨロヨロ
ニドリーナ「あっ!ニドリーノ!!」
ニドリーノ「ニドリーナ…!?どうしてこんなところに…?」
リーナ「どうしてって…貴方が帰って来ないから心配したんじゃない!」
リーノ「うっ……すまん」
- 52 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 20:27:19 id:UiW5PlHA0
ダークライ「……」
ニドリーノ「探検隊の方々ですよね?ニドリーナを守ってくれてありがとうございます」
クレセリア「いえいえ…ふふ、お幸せに♪」
ニドリーナ「お礼がしたいので是非トレジャータウンに来てください」
ニドリーナ「それでは私達はお先に…」シュン
- 53 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 20:30:06 id:UiW5PlHA0
ダークライ「…」
クレセリア「ああ言うの憧れちゃうな~…」チラッ
ダークライ「……ああ…そうだな…凄く…憧れる」
クレセリア「……?」(やっぱりだ……最近急に変になった……)
クレセリア(ずっと一人で思い詰めてる感じ…やっと仲良くなれたと思ったんだけどな…とにかく何とかしないと…!何かいい手は……)
クレセリア「あ……」
クレセリア「ねぇそうだダークライ」
ダークライ「何だ…?」
クレセリア「久し振りに行かない?…彼処に…」
~~~~~~~~~~
~~~~~~~
~~~~~
- 54 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 20:32:23 id:UiW5PlHA0
キラキラ キラキラ
クレセリア「此処に来るのも久し振りだね…相変わらず綺麗だなぁ」
ダークライ「…ああ」
クレセリア「……」チラッ
クレセリア「…」ソーッ
ダークライ「何をしている」
クレセリア「えっ!?あ、いやその…///」
クレセリア「アハハ?」テヘッ
- 55 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 20:33:51 id:UiW5PlHA0
ダークライ「…」ギロッ
クレセリア「っ!」ビクッ
ダークライ「何をしようとしてた?」
クレセリア「その…手を…繋ぎたいなぁって」
クレセリア「…思い………まして……」
クレセリア「……………ゴメン」
ダークライ「………」プイッ
クレセリア「ぅぅ……」
- 56 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 20:35:56 id:UiW5PlHA0
クレセリア「……」
クレセリア(……やっぱり……変だよ)
クレセリア(…この間まで一緒に探険に行ったりして仲良くなれたと思ったのに……変だよ……こんなの変だよ)
クレセリア「……ぅ」グスッ
ダークライ「……」
ダークライ「もう日が落ちる…そろそろ帰ろう」
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
- 57 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 20:38:23 id:UiW5PlHA0
トレジャータウン交差点
ダークライ「…」スタスタ
クレセリア「……」
クレセリア「……ねえ…」
ダークライ「……何だ?」
クレセリア「ダークライ…さ…」
クレセリア「最近……凄く…冷たいよね」
ダークライ「…」
- 58 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 20:45:08 id:UiW5PlHA0
クレセリア「何か……あったの…?」
ダークライ「……特に…何も」
クレセリア「嘘よ!!絶対何かあったに決まってる!」
クレセリア「この間までそんなんじゃなかった!」
ダークライ「……」
クレセリア「一緒にいろんな所を探険した……その時の貴方……笑ってた……」
クレセリア「今はちっとも笑顔を見せてくれない……!」
クレセリア「今のダークライ……」
クレセリア「少し……怖いよ…」
- 59 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 20:47:21 id:UiW5PlHA0
ダークライ「そうか……」
ダークライ「今の私は怖いか……」
クレセリア「…」
ダークライ「ならば聞くが……」
ダークライ「記憶を失う前の私はどうだった?」
- 60 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 20:48:52 id:UiW5PlHA0
クレセリア「っ!?」
ダークライ「どうした?教えてくれよ……」
ダークライ「昔の私はどうだった……?」
クレセリア「そ、それは……」
ダークライ「…ハァ」
ダークライ「なぁクレセリア……」
ダークライ「君は私と会った日の事を覚えているか?」
- 61 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 20:50:40 id:UiW5PlHA0
クレセリア「っ……!」
ダークライ「君は確かこう言ったよな」
ダークライ「『記憶喪失のフリをしている。ダークライはそう言う奴だ』……」
クレセリア「ち、違う…!それは…」
ダークライ「違わないなぁ」
ダークライ「なぁ…」
ダークライ「私はそれほどまでに酷い奴だったのか?」
- 62 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 20:52:31 id:UiW5PlHA0
クレセリア「…やめてよ……」
ダークライ「答えられないか、そうか…それほどに酷い奴だったか」
クレセリア「……やめて」
ダークライ「最初はどんな気持ちだった?私を監視している様だったが?」
クレセリア「……ぅ」
ダークライ「君は…よくそんな奴と一緒にいてよく笑えたものだな」
クレセリア「もうやめてっ!!」
- 63 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 20:54:35 id:UiW5PlHA0
ダークライ「……」
クレセリア「もう……やめてよ…」
クレセリア「酷いよ……ダークライ」
クレセリア「どうしてそんな事聞くの…?」
クレセリア「わかってる……くせに……!」
ダークライ「…」
ダークライ「クレセリア、私はな…」
- 64 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 20:55:31 id:UiW5PlHA0
- ________________
ダークライ「君を愛してる」
________________
- 65 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 21:03:48 id:UiW5PlHA0
クレセリア「え……?」
ダークライ「一目惚れだ。出会った時から君の虜だ」
クレセリア「え?……いや、え?」
ダークライ「初めての依頼の時、君に同行出来てどれたけ嬉しかったか……」
クレセリア「…………??」
ダークライ「君とはぐれた時は肝を冷やした……だが君が無事でいてくれて、これ程神に感謝したことはない」
- 66 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 21:04:24 id:UiW5PlHA0
ダークライ「そして、あの景色を共に眺めた」
ダークライ「君の方が綺麗だ……なんて台詞は言えなかったが、心の中ではそう思っていた……純粋にな」
ダークライ「君と居ると幸せだった……本当に…」
クレセリア「……」
ダークライ「でも……」
ダークライ「いつも頭に浮かぶのは……君と初めて会った時言われたあの言葉」
クレセリア「っ……」
- 67 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 21:05:31 id:UiW5PlHA0
ダークライ「私は皆に認められてきていると実感している」
ダークライ「だが、今の私は都合の悪い記憶は消えている」
ダークライ「君にあれほど言わせる最低な私は何処かへ消えてしまった。それは君にとっては良かった事なのかも知れない……」
ダークライ「でも……それでもっ!!」
ダークライ「それが本当の私なんだ……!」
クレセリア「っ…」
ダークライ「私は……本当の私で……」
ダークライ「君を愛し、愛されたい」
クレセリア「……」
ダークライ「返事を…聞かせてほしい」
- 68 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 21:06:48 id:UiW5PlHA0
クレセリア(本当のダークライ……)
クレセリア(一言…そう、一言で良いんだ……)
クレセリア(本当のダークライも好きだと…一言言えば……)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ダークライ「空間の歪みを利用し、世界を暗黒に包む…」
ダークライ「お前たちはここで始末する」
ダークライ「私は暗黒の世界の…王となるのだ!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
クレセリア「っ……!」ゾクッ
- 69 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 21:08:00 id:UiW5PlHA0
クレセリア「…」
クレセリア「ダークライ……」
ダークライ「……」
クレセリア「私も……貴方の事が好き」
ダークライ「……!」
クレセリア「でも…私が好きなのは今の貴方……」
クレセリア「だから……おねがい…!」
クレセリア「今のままでいて……」
- 70 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 21:08:56 id:UiW5PlHA0
ダークライ「…………そうか」
ダークライ「君ならわかってくれると思っていたが…やはり駄目だったか」
クレセリア「ち、違うの…別に昔に執着しなくても今のままで…………」
ダークライ「黙れっ!!」
クレセリア「っ!?」ビクッ
- 71 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 21:09:42 id:UiW5PlHA0
ダークライ「くっ……」
ダークライ「すまないが今話した事は忘れてくれ」
クレセリア「…ぅ」
ダークライ「……少し…散歩でもしてくる……」
クレセリア「ま、待って……」
ダークライ「…」スタスタ
クレセリア「待って……よ」
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
- 72 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/10(日) 21:17:00 id:UiW5PlHA0
- 今日はここまで
- 73 (*´ω`*)ハヤル ◆S8fugAOMeM 2014/08/10(日) 22:50:59 id:BHDEItls0
- フフフ・・・これがダククレ
- 75 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 12:24:05 id:VfgmfKq60
海岸
ダークライ「……」
ダークライ(私はクレセリアに…何をしたのだろう……)
ダークライ(…何か許されざる事をしたのは間違いなさそうだ……でも、クレセリアはそれには触れない…)
ダークライ(だがそれで良いのか…?)
ダークライ(愛する者を傷付けたまま都合よく記憶を失い、そのまま何もせずに暮らすのか…?)
ダークライ「君は……そんな奴が好きなのか……?クレセリア……」
???「お困りの様ですね……」
ダークライ「!?」
- 76 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 12:25:42 id:VfgmfKq60
ダークライ「………誰だ貴様」
???「名乗る程の者ではありません……それより、何かお困りの様でしたが…?」
ダークライ「お前には関係の無い話だ」
???「人助けにそんなもの必要無いですよ」
ダークライ「……向こうへ行け」
???「教えて頂けませんか……それなら」
???「当ててみせましょう」
ダークライ「……フッ…やれるものならやってみろ」
???「ムムム……そうですね…」
???「記憶を失ってしまい、今の自分は本当の自分ではない。だから過去の記憶を取り戻したい」
???「だが、愛する者と記憶を失う前にトラブルがあり…記憶を失う前の自分を認めてくれなかった」
- 77 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 12:26:43 id:VfgmfKq60
ダークライ「……!」
???「…切ないですね、認めてくれるだけでも貴方の心は晴れそうなのに……」
ダークライ「……貴様…一体何者だ」
???「貴方には関係無いですよね?」
ダークライ「……チッ」
ダークライ「目的は何だ…?」
???「ん~…目的?」
???「そうですね……強いて言うなら……」
???「人助け………ですね」
- 78 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 12:27:41 id:VfgmfKq60
???「私には不思議な力があります……」
???「先程の様に相手の記憶を読み取るのもその一つです」
ダークライ「……」
???「何故神は私だけにこの様な力を授けたのか……それは」
???「人助けの為」
???「困ってる人を助ける為ならどんな事でもできるんです」
???「例えば……記憶を甦らせる事も………」
ダークライ「…!?」
- 79 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 12:28:31 id:VfgmfKq60
ダークライ「何だと……」
???「聞こえませんでした?ならばもう一度……」
???「記憶を甦らせる」
ダークライ「……」
???「本当の貴方を取り戻す事が出来るんです!」
???「クレセリア…でしたっけ?……彼女に認めて貰うのもその後でいい」
???「さあ!本当の貴方を取り戻しましょう!」
ダークライ「……だ、だが」
???「どうしました?」
- 80 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 12:29:20 id:VfgmfKq60
ダークライ「記憶を甦らせたとして……もし何かあったら……」
???「クレセリアさんの身を案じているのですか……」
???「大丈夫です。心配は要りません」
???「現在の記憶も残しつつ甦らせますから」
ダークライ「……そうか」
???「ええ…」
???「覚悟は……決まりました?」
- 81 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 12:30:15 id:VfgmfKq60
ダークライ「わかった」
???「!」
ダークライ「私の記憶を取り戻してくれ」
???「……ふふ、わかりました」
???「それでは…こちらへ来てください……」
ダークライ「……頼んだぞ」
???「ええ…ふふふ……」
???「任せて下さい」ニヤッ
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
- 82 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 12:45:24 ID:2af8rPMo0
- また夜に更新します
- 83 名無しのデデンネ 2014/08/13(水) 18:55:24 id:QhcPnjXU0
- 割と長いのに一気に見れました
やっぱりすごいですね。支援
- 84 名無しのデデンネ 2014/08/13(水) 19:55:38 id:us7kmyGM0
クレセリア「……」
クレセリア(もし…)
クレセリア(もしも……もしも、ダークライがダークライじゃなかったら……)
クレセリア(ありのままの貴方が好きって言えただろうか…)
クレセリア(もしも私が私じゃなかったら……)
クレセリア(ありのままの貴方で、好きでいて欲しいと言うのだろうか……)
- 85 名無しのデデンネ 2014/08/13(水) 19:56:38 id:us7kmyGM0
クレセリア「ふふ……何それ…くだらない…」
クレセリア「…」ポロッ
クレセリア「うぅ…」ポロポロ
クレセリア「うあぁぁぁ……」ポロポロ
パルキア「あっ!みーっけ!!」
クレセリア「!?」
- 86 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 19:57:22 id:us7kmyGM0
クレセリア「っ……!」ゴシゴシ
パルキア「よ~クレセリア……おせーぞお前」
パルキア「それにしても、こんな所で蹲って何やってんだ?」
クレセリア「別に…何でも……無いです……」ゴシ
パルキア「わかった!腹いてーんだろ!!」
パルキア「間違ってベトベタフードでも食っちまったか?…あはっはっは!」
クレセリア「……」
- 87 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 20:01:17 id:us7kmyGM0
パルキア「あ~笑った……あれ?」
パルキア「ダークライは何処に行ったんだ?」
クレセリア「……っ」
パルキア「まさか…ダークライに何かあったのか……?」
クレセリア「いえ……大丈夫だと……思います」
パルキア「ふ~ん…ならいいや。……それよりお前!」
パルキア「遅すぎるぞ!皆心配してんだろ!」
クレセリア「ごめんなさい……」
パルキア「まぁいいや、そんじゃ帰ろうぜ」
- 88 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 20:02:31 id:us7kmyGM0
クレセリア「先に……帰ってください……私もすぐに……帰りますから……」
パルキア「アホか!皆心配してるって言ってるだろ!」
クレセリア「……」
パルキア「……?…お前もしかして立てないのか?」
クレセリア「…」
パルキア「ダンマリか……」
パルキア「チッ!しかたねーなぁ!!」
クレセリア「うわっ…ちょっ……やだ…!」
グイッ
- 89 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 20:03:29 id:us7kmyGM0
パルキア「神様に抱っこしてもらうとか随分頭が高いのぉ~お前さん」
クレセリア「……降ろして」
パルキア「へっへ~やーだよっ!」
パルキア「そらっ!走るぞー!!」ダッ
パルキア「あはっはっは!」
パルキア「どうだ!?速いだろ~!!」
クレセリア「…」
クレセリア「……」グスッ
パルキア「へ?」
- 90 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 20:04:31 id:us7kmyGM0
クレセリア「うぅ……ぅ」ポロポロ
パルキア「あ!え!?な、泣いてる……!?」
パルキア「ご、ごめん!!今降ろすから……」スッ
クレセリア「ぅ……」ポロポロ
パルキア「ご、ごご…ごめん……その…無理矢理……」
クレセリア「こちらこそ……すみません」ポロポロ
クレセリア「貴方と居ると……気が緩んでしまって……」ポロポロ
パルキア「あぇ?」
クレセリア「…」ゴシゴシ
クレセリア「……少し…元気が出ました……ありがとうございます」
- 91 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 20:05:46 id:us7kmyGM0
パルキア「えっと……どういたしまして……」
クレセリア「…」
クレセリア「私…ダークライが気になるので探して来ます」
パルキア「え?」
クレセリア「先に帰っててください」
パルキア「お、おう…わかった」
クレセリア「それでは」
パルキア「ん……と、取り合えず皆に知らせとくか…」
- 92 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 20:07:23 id:us7kmyGM0
パルキア「う~ん……何か変だったなぁ…クレセリアの奴」
パルキア「まぁいっか、それより皆に早く知らせてやんねーとな」
パルキア「てか、そろそろ着くけど…皆も探しに行ったからな」
パルキア「ちゃんと帰って来てたら良いんだけど……」
~サメハダ岩~
パルキア「よーし、着いた……ん?」
パルキア「何だ…あいつ……」
パルキア「ん~?」ジーッ
ダークライ「…」
パルキア「何だ…ダークライか」
パルキア「そういやクレセリアが探してたな」
パルキア「おーい!ダークライ!」タッ
- 93 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 20:08:23 id:us7kmyGM0
ダークライ「…」ギロッ
ダークライ「パルキア……」
パルキア「よぉダークライ、クレセリアがお前の事を探してたぞ」
パルキア「お前も探しに……」
ダークライ「ダークホール!!」ズァッ
ズオオオオォォォ
- 94 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 20:09:15 id:us7kmyGM0
パルキア「……行ってやれ…あれ?」
パルキア「何処だここ?ダークライも消えた…?」
パルキア「い、一体……何が……!?」
~~~~~~~~~~~~
パルキア「ぅぅ…」zzz
ダークライ「……」
???「ブラボー、ダークライ」パチパチ
ダークライ「フン、この程度の悪夢…クレセリアなら簡単に解いてしまう」
???「いやいや、十分さ……それに」
???「我々の目的はそんな事じゃあないだろう?」
- 95 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 20:10:30 id:us7kmyGM0
???「さて、クレセリアが来たら大変だ。さっさと面かろうか」
ダークライ「フン……」
~~~~~~~~~~~~~
パルキア「この感じ……何処かで覚えが……」
パルキア「確かあれは、空の裂け目でピカチュウ達と戦った時…」
パルキア「あの時は確か……」
パルキア「う~ん……」
パルキア「何故だろう…思い出せない」
- 96 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 20:13:21 id:us7kmyGM0
パルキア「取り合えず思い返してみよう」
パルキア「クレセリアの帰りが遅くて皆で探しに行ったんだよな」
パルキア「そんで俺が見つけて……」
パルキア「何かいつもと様子が違って変な感じだったな」
パルキア「連れて帰ろうとしたら泣き出して…」
パルキア「そんで…えっと……ダークライを探しに」
パルキア「ん?…ダークライ……?」
パルキア「サメハダ岩についてダークライに……会ったよな……?」
パルキア「あぁ……成る程な」
- 97 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 20:26:16 id:us7kmyGM0
パルキア「このいやな感じ……そしてダークライ」
パルキア「思い出したぜ……!」
パルキア「これは…」
パルキア「悪夢の中だ!!!」
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
- 98 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 20:27:11 id:us7kmyGM0
???「どうしたダークライ」
ダークライ「…やはり奴等にはとどめを刺しておく必要がある」
???「ふーん……警戒し過ぎだとおもうがね」
???「まぁいい、私は先に行く……また落ち合うおう
ダークライ「ああ……」
???「じゃあな」
ダークライ「フン……さてと」
- 99 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 20:28:43 id:us7kmyGM0
ダークライ「まずは中のピカチュウ達からだ」
ダークライ「奴等は色々面倒だからな……」
パルキア「……」ピクッ
ダークライ「む…?」クルッ
パルキア「ガアアアアァァァァァ!!!」ブンッ
ダークライ「何ぃぃぃッ!?」ドカァッ
- 100 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 20:29:25 id:us7kmyGM0
パルキア「……グルルル」
ダークライ「き、貴様……何故悪夢から目覚める事が出来た…!?」
パルキア「はっ!馬鹿が!」
パルキア「俺に同じ手が通用すると思ってんのかっ!!」
ダークライ「……予想外だ」
ダークライ「私の夢に騙されピカチュウ達を殺そうとした奴とは思えない」
パルキア「うるせーよバカ!!」
パルキア「まぁそんな事よりよぉ……」
- 101 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 20:30:33 id:us7kmyGM0
パルキア「てめ~どーゆーつもりだぁ~?」
ダークライ「……何の事だ」
パルキア「しらばっくれてんじゃあね~よ!!てめー仲間を裏切っていいと思ってんのかぁ~!?」
ダークライ「仲間……?」
ダークライ「ふ…ははは……何を妄言を」
パルキア「は、はぁ~?」
ダークライ「私達は敵同士じゃあないか」
ダークライ「お前の様な低脳と手を組んだ覚えは無いし、未来永劫あり得ない」
- 102 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 20:31:29 id:us7kmyGM0
パルキア(どーゆーこった!?何を言ってんだこいつぁ!?)
パルキア(嘘を言ってる様には見えねぇ……)
パルキア(かと言って、裏切るつもりで仲間になったんなら…今みたいな言い方は変だしよぉ…)
パルキア(まるで……何も知らない様な言い方…まさか!?)
パルキア「戻ったのか…?記憶が……」
ダークライ「……?」
- 103 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 20:32:50 id:us7kmyGM0
ダークライ「貴様は本当に何を言ってるんだ?」
パルキア(この感じ……間違いなさそうだな)
ダークライ「もう馬鹿には付き合ってられん……もう一度悪夢に沈めてやる…」
パルキア(やべっ…ウダウダ考えてたらピーンチ……今度は確実にとどめを刺されるよな…どうしよう)
ダークライ「眠れ!!ダーク……」
クレセリア「ダークライ!!!」
- 104 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 20:33:52 id:us7kmyGM0
パルキア「おお!!(ナイスタイミーング!)」
ダークライ「む……」
ダークライ「クレセリアか……ふふ、貴様に私は捕まえられない。前にも言ったよな?」
クレセリア「待ってダークライ…話したい事が……」
ダークライ「運が良かったな!パルキア!!」
ダークライ「次会ったら…最も苦しむ方法で殺してやる……」
クレセリア「ま、待って…!」
ダークライ「じゃあな」
ブウゥン…
- 105 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 20:34:53 id:us7kmyGM0
パルキア「ふぃ~……助かったぁ…」
クレセリア「……そんな」
クレセリア「話しても……くれないなんて」
パルキア「あ~…クレセリア?」
パルキア「多分だけど、今の状況とお前が考えてることは違うぞ」
クレセリア「……え?」
パルキア「取り合えず下に行こう。そうすりゃわかる」
クレセリア「…?」
- 106 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 20:37:05 id:us7kmyGM0
クレセリア「なっ……!?どう言う事ですかこれは!」
ピカチコ「ぅぅ……」zzz
マナフィ「ぃゃだ……ゃめて」zzz
ディアルガ「ぐっ……ぅぅ」zzz
パルキア「悪夢を見ている……皆揃ってな」
クレセリア「どうして…まさかダークライが!?」
クレセリア「でも……何で…?」
パルキア「まぁそれは後にして、皆を起こしてやってくれ」
クレセリア「わ、わかりました」
- 107 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 20:41:16 id:us7kmyGM0
ピカチュウ「うぅん…」
チコリータ「あれ…?」
マナフィ「何でだろ……凄く気分が悪いや…」
ディアルガ「むぅ……一体何が……」
パルキア「よーし起きたか」
パルキア「はいはい皆さん!!真夜中におそよう!おそよう!おそようさん!!起こされたらさっさと目を覚ます!!」
マナフィ「うぅ…頭が痛い」
クレセリア「……パルキアさん、もう少し静かにしてあげてください」
パルキア「日頃馬鹿にされた仕返しだ!」
- 108 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 20:42:11 id:us7kmyGM0
ピカチュウ「あれ?何でこんな時間に……えっと僕は確か……」
ピカチュウ「…!!」
ピカチュウ「そうだ!!ダークライが!」
チコリータ「そ、そうだった!」
ディアルガ「奴は何処に…!?」
パルキア「はいはい皆落ち着け~~」
パルキア「俺から皆に言う事がある」
パルキア「と、その前に……お前らがどう言う経緯でダークライに悪夢を掛けられたか…教えてほしい」
- 109 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 20:43:03 id:us7kmyGM0
ピカチュウ「…?えっと確か……ダークライが帰ってきたと思ったら急に掛けられたんだよね…?」
チコリータ「うん、そんな感じ」
パルキア「成る程ね~オッケー…」
パルキア「皆聞いてくれ」
パルキア「俺の推測……いや、ほぼ確定と言っていい」
ディアルガ「…?」
パルキア「ダークライの記憶が戻っている」
一同「!?」
- 110 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 20:44:05 id:us7kmyGM0
ディアルガ「何だと!?」
チコリータ「そんな事…」
ピカチュウ「本当なのか……?」
パルキア「ああ、直接話したからな」
パルキア「しかも、それだけじゃあない…俺達と一緒にいた記憶は消えてるみたいだ」
クレセリア「そ、そんな……」
ディアルガ「少々信じがたいが……」
ディアルガ「事実我々が悪夢に掛けられていたのだからな……」
マナフィ「でも、一体何で…」
- 111 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 20:45:09 id:us7kmyGM0
ピカチュウ「……」
ピカチュウ「皆!!」
ディアルガ「どうした…?何かわかったのか?」
ピカチュウ「今日はもう……」
ピカチュウ「寝よう!!」
パルキア「はぁ?」
- 112 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 20:45:59 id:us7kmyGM0
パルキア「お前よぉ…そんな悠長なこと言ってる場合か?」
クレセリア「そうですよ!ダークライが……」
ピカチュウ「まあまあ落ち着いて」
ピカチュウ「こんな状況じゃあ何を考えても意味がない」
ピカチュウ「一度しっかり休んだ方がいい」
ディアルガ「まぁ確かに…皆動揺してるしな……」
ピカチュウ「しっかり寝て、明日また考えよう」
パルキア「う、う~ん……」
- 113 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 20:47:00 id:us7kmyGM0
ピカチュウ「それじゃあ僕は寝るね」
ピカチュウ「おやすみ~…」
チコリータ「お、おやすみ」
パルキア「……みかけによらず結構図太いな……」
ディアルガ「いや、……意外と賢明な判断かも知れんぞ」
クレセリア(ダークライ……一体何が……)
マナフィ「えっと…それじゃあ……僕らも…寝ようか?」
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~~~~~~
~~~~
- 114 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/13(水) 20:47:49 id:us7kmyGM0
- 今日はここまで
- 117 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/14(木) 15:10:17 id:v8Fs6qUs0
チュンチュン チュンチュン
ピカチュウ「……」
ピカチュウ「皆おはよう」
一同「……」
ピカチュウ「こんな朝早くから悪いけど……早速ダークライの事について話し合おう」
ピカチュウ「ダークライの記憶が戻った……と、考えていいね?」
パルキア「ああ……」
ピカチュウ「僕が彼について知ってる事は少ないが……」
ピカチュウ「彼は仲間にした時から昔の自分に興味がある様だった…よね?チコリータ」
チコリータ「うん…」
- 118 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/14(木) 15:11:01 id:v8Fs6qUs0
ピカチュウ「皆もダークライに関して何か知ってることがあれば教えてほしい」
パルキア「何かあったか?」
ディアルガ「あまり話さない奴だったからな」
マナフィ「自分の事は全然話してくれない人だったから…」
クレセリア「…」
ピカチュウ「クレセリア」
クレセリア「!は、はい?」
ピカチュウ「君はよく一緒に探検に行ってたし、最近仲良かった様だけど…何か知らない?」
- 119 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/14(木) 15:12:02 id:v8Fs6qUs0
クレセリア(あの時…)
クレセリア「ピカチュウさん達と同じく、やはり過去の自分に過剰に執着していて…認めて欲しそうでした……」
ピカチュウ「そっか…他には?」
クレセリア「いえ…特に…」
ディアルガ「なぁクレセリア」
クレセリア「は、はい?」ビクッ
ディアルガ「君はその時何て言った?」
クレセリア「…?」
ディアルガ「ダークライから自分の過去が気になると言うことを聞いたんだろ?その時奴に何て言った?」
クレセリア「何と言ったか…ですか…」
ディアルガ「ああ」
クレセリア「…そのままでいてほしい…と」
ディアルガ「そうか…」
- 120 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/14(木) 15:12:54 id:v8Fs6qUs0
ディアルガ「それはもしかすると失敗だったかもな」
クレセリア「…!」
パルキ「あ?何でよ?クレセリアはとーぜんの事を言ったまでだろ~?」
ディアルガ「ああ、確かにクレセリアは正しい。昔の奴は到底許される奴ではない……だが」
ディアルガ「時として必要な嘘もある」
クレセリア「…っ!」
パルキア「……?」
ディアルガ「認めて欲しがっていたのならば認めてやれば良かった……」
ディアルガ「でも、君はそれが出来なかったのだろう?」
クレセリア「ぅ……」
- 121 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/14(木) 15:13:44 id:v8Fs6qUs0
ディアルガ「そうして奴は暴走した、過去のの自分を認めてもらう為に」
パルキア「でもよ~?あんなすかした奴がそんな事で取り乱すとは思えね~なぁ~」
ディアルガ「ハァ…まぁお前にはわからんだろうが」
ディアルガ「ある感情がポケモンの心を暴走させる」
パルキア「何だ?その感情って?」
ディアルガ「恋だ」
ディアルガ「奴は愛する者に認めて貰えなかった事により暴走した…よほどショックだったんだろうな」
パルキア「えーっと?暴走して記憶がぶっ飛んで昔の記憶が戻ったの?」
ディアルガ「いや違う、感情の暴走…つまり奴は過去の記憶を取り戻すためなら何でもするということだ」
パルキア「それは分かった、でもよ~…じゃあどうやって昔の記憶が戻ったんだ?そこが一番重要だろ!」
- 122 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/14(木) 15:15:01 id:v8Fs6qUs0
ディアルガ「そもそもおかしいんだ」
パル「?」
ディアルガ「昔の記憶が全て戻り、我々との記憶はキレイさっぱり消え去っている…こうも都合よくいくか?」
パルキア「おかしいったって…現にそうなってんだから…」
ディアルガ「それがおかしいんだよ」
パルキア「あーもー!どう言う事だよ!さっさと言えやダボがぁっ!!」
ディアルガ「恐らく、この事件には…」
ディアルガ「黒幕がいる」
- 123 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/14(木) 15:15:59 id:v8Fs6qUs0
一同「!?」
ディアルガ「本当の自分を認めて貰うため、記憶を取り戻すためなら何でもする」
ディアルガ「つまり何者かによって、または何かを使って記憶を戻した」
ディアルガ「そして、そこを狙われた」
ディアルガ「我々との記憶を消し、過去の記憶のみにする」
ディアルガ「そうする事により、前の様に世界の崩壊を企むようになる」
チコリータ「な、成る程…」
ディアルガ「まぁこれも単なる可能性の一つだが…」
ディアルガ「頭ぶつけて偶然記憶が戻ったとかじゃなければ」
ディアルガ「今言った事で間違いないだろう」
- 124 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/14(木) 15:17:27 id:v8Fs6qUs0
パルキア「な~るほど!」
マナフィ「凄いやディアルガさん!」
クレセリア「私の…」
クレセリア「私のせいで…ダークライは…」
クレセリア「私が…っ」プルプル
ディアルガ「あまり気負うなクレセリア、お前の立場なら誰だってそうする。俺もそうする。………それに…」
ディアルガ「まだ助けられるかも知れないからな」
クレセリア「……うん」
- 125 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/14(木) 15:18:41 id:v8Fs6qUs0
ピカチュウ「皆!」
ピカチュウ「まだ100%と決まった訳じゃないが、仮に今の説が正しいとしよう」
ピカチュウ「記憶を操作する何か…心当たりはないか?」
一同「…」
ピカチュウ「そうか…」
ピカチュウ「実はね……僕は心当たりがある…」
チコリータ「!ピ、ピカチュウっ!?それは…」
ピカチュウ「ああ…」
ピカチュウ「ユクシーだ」
- 126 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/14(木) 15:19:47 id:v8Fs6qUs0
チコリータ「ピ、ピカチュウ……」
ピカチュウ「ああ……無いと信じたいが」
ピカチュウ「可能性の一つとして調べておく必要がある」
パルキア「誰だぁ?そのユクシーってのは…?」
ピカチュウ「僕らの友達で……霧の湖の時の歯車を護ってるんだ…」
ピカチュウ「そして彼女は…記憶を消す能力を持つ」
ディアルガ「成る程な……」
クレセリア「取り合えず、聞くだけ聞いてみた方が良いかも知れませんね」
- 127 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/14(木) 15:28:10 id:v8Fs6qUs0
パルキア「それじゃあ行くか?」
クレセリア「急にお邪魔して大丈夫なんでしょうか……?」
チコリータ「そ、そうだよ!迷惑じゃ…」
ディアルガ「少し話を聞くだけだ、心配ないだろう」
チコリータ「……ぅ」
パルキア「そんじゃあ皆、俺の近くに寄んな」
パルキア「行くぜ!」
ドシュウウゥゥウン……
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
- 128 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/14(木) 15:29:01 id:v8Fs6qUs0
ユクシー「……」
ユクシー「…!」
キイィィン…
ユクシー「…何か……来る……」
スタッ
ピカチュウ「……」
ユクシー「これはこれは………皆さんお久しぶりです。お初にお目にかかる方も居ますが」
ピカチュウ「ああ、久しぶりだね……」
- 129 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/14(木) 15:30:12 id:v8Fs6qUs0
ユクシー「グッドタイミングですよ、丁度間欠泉が噴き上げてるんです」
ユクシー「朝日と交わってなんとも言えず綺麗ですよ」
ユクシー「夜景とは、また違った良さがありますね………」
ピカチュウ「……ユクシー」
ピカチュウ「今日は景色を見に来た訳じゃないんだ……」
ユクシー「……?と言いますと?」
ピカチュウ「実は……」
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- 130 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/14(木) 15:31:12 id:v8Fs6qUs0
ユクシー「……成る程」
ユクシー「それで…私を疑ってる訳ですね」
ピカチュウ「い、いや……そう言う訳では…」
ユクシー「まぁ何だっていいですが」
ユクシー「それは私ではありません」
ピカチュウ「……!」
ユクシー「以前も説明したと思いますが…私の能力は此処に来るまでの記憶を消す事」
ユクシー「数ヵ月にわたる記憶を消す力は有りませんし、記憶を甦らせることも出来ません」
- 131 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/14(木) 15:32:06 id:v8Fs6qUs0
ピカチュウ「そうだよね…ごめんね?変な事聞いて」
ユクシー「……」
ユクシー「ですが1つだけ……言わせてください」
ピカチュウ「?」
ユクシー「ダークライは殺した方がいいです」
クレセリア「!?」
パルキア「はぁ!?」
- 132 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/14(木) 15:33:14 id:v8Fs6qUs0
パルキア「何だとてめぇ!もう一回いってみろ!!」
チコリータ「パ、パルキア…!」
ユクシー「……」
ユクシー「私は…私以外で記憶に関する力を持ったポケモンは知りません」
ユクシー「ならばどうやって、ダークライの記憶が戻ったのか…」
ユクシー「恐らく偶然……」
ユクシー「いや、運命を信じている私から言わせて貰えばこれは必然!」
ユクシー「そしてまた……都合よく彼の記憶を消す方法がありますか……?」
ユクシー「彼は今、確実に殺しておかねば…また同じ様な事になる」
ユクシー「私はそう思います」
- 133 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/14(木) 15:34:31 id:v8Fs6qUs0
ユクシー「彼を殺さねば、この世界は永遠に危機に晒されます。貴殿方が出来ないのであれば私が……」
ディアルガ「その辺にしとけ」
ユクシー「……」
ディアルガ「女子供も居るんだ…それに、我々が聞きたいのはそんな事じゃあない」
ユクシー「……これは失礼しました」
ディアルガ「もういい……皆行こう」
ピカチュウ「あ、ああ……」
ユクシー「……後悔…しますよ……」
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- 136 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/15(金) 10:04:20 id:RM4HoTHc0
ピカチュウ「……」
クレセリア「……」
パルキア「……どう思った?」
チコリータ「…ユクシーは違うって言ってたじゃん……」
ディアルガ「いや、まだわからん」
チコリータ「そんな……!」
ディアルガ「ユクシーの他に湖の時の歯車を護る役目のポケモンが、あと二体いたよな……?」
チコリータ「それが……どうかしたの?」
ディアルガ「そいつらにも記憶に関する能力を持っているかも知れない」
チコリータ「まさか…エムリットやアグノムまで疑ってるの!?」
ディアルガ「……可能性の一つとして…な」
- 137 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/15(金) 10:05:06 id:RM4HoTHc0
パルキア「まぁ……確かにな」
クレセリア「三人組で一人だけと言うのは違和感がありますしね」
マナフィ「他の二人にも能力があっても不思議じゃあない…」
ピカチュウ「……」
ピカチュウ「まぁ調べてみる価値はありそうだね」
パルキア「そんじゃあ会ってみるか?」
チコリータ「ちょっと……まってよ」
- 138 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/15(金) 10:06:00 id:RM4HoTHc0
ディアルガ「……」
チコリータ「何でユクシー達を疑うの……?違うって言ってたじゃん……?」
ディアルガ「…私は可能性があるだけと……」
チコリータ「可能性可能性って!!!」
チコリータ「そんな不確かな情報でユクシー達を疑わないでよ!!!」
- 139 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/15(金) 10:06:51 id:RM4HoTHc0
ディアルガ「……」
ディアルガ「チコリータ……それなら私からも言わせて貰う」
チコリータ「…?」
ディアルガ「私にとってはユクシーなど仲間ではない」
チコリータ「…!!」
ディアルガ「ただの、敵かも知れない一人だ」
ピカチュウ「ち、ちょっと……」
- 140 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/15(金) 10:08:20 id:RM4HoTHc0
ディアルガ「お前はユクシーを過信している様だが……ダークライを助けようと言う気はないのか……?」
チコリータ「…………あるけど……」
ディアルガ「ならば可能性がある以上疑いを解いてはいけない」
チコリータ「意味わかんない……」
チコリータ「意味わかんない!何でそうなるの!?」
チコリータ「もう……知らない……」
チコリータ「ユクシーも言ってた……ダークライがああなったのは必然だって……!」
チコリータ「それなら……ダークライなんか…!」
ディアルガ「!……おい」
- 141 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/15(金) 10:09:18 id:RM4HoTHc0
ディアルガ「確かにお前にとっては辛い判断かも知れない……だが、ダークライは仲間だろう?」
ディアルガ「この数ヵ月、お前はダークライを仲間として見てなかったのか…?」
チコリータ「……ユクシーを疑うくらいなら……私はダークライを敵として見る」
ディアルガ「このっ……薄情者がぁ!!」
パルキア「おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおぉぉぉぉぉい!!!」
- 142 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/15(金) 10:10:08 id:RM4HoTHc0
パルキア「チコリータ!流石にさっきのは酷いぞ!」
チコリータ「……」
パルキア「ディアルガ!チコリータはユクシーを思っていってるんだ。薄情者は言い過ぎだ!」
ディアルガ「……」
パルキア「お前ら聞けっ!!」
パルキア「確かに今はようわからん状況になってる!でもな!!」
パルキア「少なくとも……ここに居る奴等は仲間だ!!」
- 143 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/15(金) 10:10:52 id:RM4HoTHc0
ディアルガ「……」
ディアルガ「……すまない、言い過ぎた」
チコリータ「別にいいよ……もう帰ろう……」
クレセリア「そうね……もう帰りましょう」
マナフィ「……」
ピカチュウ(チコリータ……)
パルキア「そんじゃあ帰るぜ……近寄れ」
ドシュウウゥゥウン……
- 144 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/15(金) 10:11:47 id:RM4HoTHc0
~サメハダ岩~
マナフィ「これから……どうするの…?」
チコリータ「……」
ディアルガ「取り合えず他の可能s……犯人を探そう」
クレセリア「………」
パルキア(……雰囲気…悪すぎだろ)
パルキア(折角俺が渾身の演説してやったのに……このままじゃやべぇ…)
パルキア(何とか……何とかしないと)
- 145 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/15(金) 10:13:22 id:RM4HoTHc0
チコリータ「……」スッ
パルキア「チコリータ…!何処に行くんだ?」
チコリータ「買い物……倉庫の食料も底を着きそうだし……」
パルキア「そ、そっか…いってらっしゃい」
チコリータ「うん……」
ピカチュウ「……」
ピカチュウ「待ってチコリータ……僕も行くよ」
チコリータ「別に……必要ないよ」
ピカチュウ「いや行く、僕も行く」
チコリータ「……?」
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
- 146 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/15(金) 10:19:57 id:RM4HoTHc0
~カクレオン商店前~
チコリータ「……どうして……付いてきたの?」
ピカチュウ「僕にはわかるよ、チコリータ……君は」
ピカチュウ「ユクシーの所へ行くつもりだね?」
チコリータ「……うん」
チコリータ「そこまでわかってて……どうして付いてきたの……」
ピカチュウ「チコリータ、僕はね…」
- 147 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/15(金) 10:20:38 id:RM4HoTHc0
ピカチュウ「海岸で君と探検隊になると言った時」
ピカチュウ「ずっと君に付いていくと決めたんだ」
チコリータ「ピカチュウ……」
チコリータ「ありがとう」
ピカチュウ「行こう……ユクシーの元に」
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
- 148 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/15(金) 10:38:30 id:RM4HoTHc0
パルキア「……」
パルキア「なぁ……あいつら遅くねぇか?」
ディアルガ「……」
パルキア「なあってば!!」
マナフィ「探しに行こうよ……」
クレセリア「少し……心配です」
ディアルガ「……」
ディアルガ「そう……だな」
- 149 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/15(金) 10:39:19 id:RM4HoTHc0
~カクレオン商店前~
ディアルガ「……」
パルキア「居ねぇな……何処にも」
マナフィ「あ、あのすみません」
ヤルキモノ「ん?なんだい?」
マナフィ「ピカチュウ達を見ませんでした?」
ヤルキモノ「あ~…何か荷物まとめてたぜ。探検にでも行くみたいだったな」
マナフィ「!……そう…ですか」
ヤルキモノ「何かあったのか……?」
マナフィ「なんでも……ないです」
ヤルキモノ「そうか……なら良いんだが」
- 150 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/15(金) 10:40:17 id:RM4HoTHc0
パルキア「……だってさ、ディアルガ」
ディアルガ「……」
マナフィ「追いかけなきゃ……!速く行こう!」
ディアルガ「……」
ディアルガ「いや、追いかける必要はない」
マナフィ「え……?」
ディアルガ「彼奴らは決めたんだ…ユクシーの言う事を信じ、ダークライと敵対する事を」
ディアルガ「そして、私も決めた」
- 151 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/15(金) 10:41:36 id:RM4HoTHc0
ディアルガ「私は!ダークライを救う為ならば!どんな奴が相手でも戦う!!!」
ディアルガ「それが例えピカチュウ達でもだ!!」
パルキア「!!」
マナフィ「!?」
クレセリア「…………!」
パルキア「し、正気かてめぇ!?」
ディアルガ「ああ……勿論だ」
- 152 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/15(金) 10:42:31 id:RM4HoTHc0
マナフィ「何て事を……信じられない…!」
ディアルガ「もし、ユクシー達がこの事件の犯人でも彼奴らはユクシー達を庇うはずだ……そうでなくともユクシーの言う事を信じ、ダークライを倒そうとするだろう」
ディアルガ「最早避けられない」
ディアルガ「お前達も……今が全てを決める時だ!!」
ディアルガ「ダークライの記憶は戻らないと判断し、倒すつもりなら」
ディアルガ「ピカチュウ達を追え」
ディアルガ「黒幕が居ると信じ、それが例えどんな奴だろうと倒しダークライを救うつもりなら」
ディアルガ「私に付いてこい!」
- 153 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/15(金) 10:43:46 id:RM4HoTHc0
クレセリア「………」
クレセリア「私は……誰よりもダークライを助けたいと思ってる……だから」
クレセリア「ディアルガに付く」
ディアルガ「……よし」
マナフィ「皆ごめん……」
マナフィ「僕はピカチュウ達を追う」
マナフィ「どっちが正しいなんてのはわからない……でも僕にはピカチュウ達が必要なんだ」
ディアルガ「……わかった」
- 154 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/15(金) 10:45:03 id:RM4HoTHc0
パルキア「お前ら……頭イカれちまったのか……?」
パルキア「どう言う神経でそんな事が言えるんだよ!?」
パルキア「ピカチュウ達と戦う必要なんて無いだろ?」
ディアルガ「奴等はダークライを倒すつもりだ。……お前はどうだ?」
ディアルガ「お前にとって……ダークライは敵か?味方か?」
パルキア「仲間だけど……ピカチュウ達と戦うなんて……」
ディアルガ「甘えるなっ!」
パルキア「……ぅ」
パルキア「ダーク…ライは………仲間……です」
- 155 フライゴン ◆tLVuNBhIJA 2014/08/15(金) 10:46:04 id:RM4HoTHc0
ディアルガ「決まりだな」
パルキア「……くそっ…」
マナフィ「……」
マナフィ「それじゃあ……僕は行くね」
ディアルガ「さっさと行け」
マナフィ「うん……」トボトボ
クレセリア「私達も行動を起こしましょう」
クレセリア「今知るべき事は…ダークライの目的、居場所、そして……」
クレセリア「黒幕の正体」
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
後篇へ続く!