メガデデンネはマイナー

SS板Produceで完結したSSなどをまとめていきます。プロデューサー支援用ブログ

アカギ「ついに買った……ポケットモンスターORASっ……!」

先鋒フワライド ◆KaiJi/Vj2Y 2014/12/14(日) 19:42:01 id:cVHm/9ps0
アカギ……獲得っ……!

ポケットモンスターオメガルビー……獲得っ……!

アカギ「ククク……」

アカギ「ありがとう……!サンタさんっ……!」

アカギは13歳……!

故に得る……クリスマスプレゼントっ……!

南郷(よかった、喜んでくれたみたいだ……)

安岡(アカギもまだ子供……サンタさんを信じる年頃……)

 

先鋒フワライド ◆KaiJi/Vj2Y 2014/12/14(日) 19:44:18 id:cVHm/9ps0
アカギ「ん……?どうしたの二人とも……?」

南郷「い、いや、なんでもない……」

安岡「それより、早く遊んでみたらどうだ……?」

安岡「お前、ポケモンをやるのは初めてだろ……?」

アカギ「ああ……」

この時のアカギは……

ピカチュウすら知らない初心者だったという……
先鋒フワライド ◆KaiJi/Vj2Y 2014/12/14(日) 19:45:32 id:cVHm/9ps0
アカギ「さあ、始めるか……」

カパッ……

アカギ……!圧倒的開封っ……!

アカギ「へえ……説明書はないんだ……」

南郷「ああ、説明書なら3DSで見れる……」

安岡「最近は電子説明書が主流だからな……」

そう……!アカギは初心者っ……!

必要なのだ……!初心者には説明書が……!
先鋒フワライド ◆KaiJi/Vj2Y 2014/12/14(日) 19:46:41 id:cVHm/9ps0
しかし……!アカギは……!

アカギ「なるほど……だが……」

アカギ「いらねえな……!そんなもん……!」

あっさりと説明書を拒否……!

アカギ「そんな物は凡夫が読むもの……」

アカギ「俺は自分の感覚だけを頼りに進める……!」

まさに狂気の沙汰っ……!

アカギ……!独走っ……!
先鋒フワライド ◆KaiJi/Vj2Y 2014/12/14(日) 19:47:55 id:cVHm/9ps0
それから数分後……

安岡(これは驚いた……)

南郷(アカギの奴……わずか数分でポケモンというゲーム を理解しやがった……!)

アカギ「ククク……なるほど……」

アカギ「楽しいな……なかなか……」

アカギ……!理解っ……!

完璧……!移動……バトル……会話……!

全て完璧っ……!

ポケモンというゲームを完全に理解っ……!

安岡「……?」
先鋒フワライド ◆KaiJi/Vj2Y 2014/12/14(日) 19:49:00 id:cVHm/9ps0
だが……!安岡にある違和感……!

安岡「アカギ……ストーリーを進めないのか……?」

安岡「さっきから野生戦ばかり繰り返しているじゃないか ……」

アカギ「聞こえないかな……安岡さん……」

安岡「なにがだ……?」

安岡……混乱……!

アカギ「ククク……」

アカギ「俺には聞こえる……このゲームに巣食う三値の声… …!」
先鋒フワライド ◆KaiJi/Vj2Y 2014/12/14(日) 19:49:52 id:cVHm/9ps0
安岡&南郷「……!?」

驚愕……!

安岡「そうか……!努力値……!」

南郷「すげー……!この数分でそこまで理解していたのか っ……!」

アカギは気づいていたのだ……!

三値の存在に……!
先鋒フワライド ◆KaiJi/Vj2Y 2014/12/14(日) 19:50:37 id:cVHm/9ps0
アカギ「ストーリーを進めることが強いときもある……」

アカギ「しかし……今この状況の強さは踏みとどまること… …!」

ガチャ……!

しかし……!

その驚愕も覚めぬ間……扉開く……!

矢木「買いましたよ……俺も……」

ポケモン廃人 矢木圭次 登場……!

矢木「へえ……そいつが例の餓鬼ですか……」
先鋒フワライド ◆KaiJi/Vj2Y 2014/12/14(日) 19:51:36 id:cVHm/9ps0
安岡「あ、ああ……数分で三値を理解しやがった……」

矢木「へー……」

アカギ「……」ポチポチ

矢木「なあ……お前……!」

矢木「俺と勝負しねえか……?」

矢木……!提案……!

南郷「ば、馬鹿な……!アカギはまだ初心者だぞ……!」

矢木「なに、勝負と言ってもバトルじゃないですよ……」

矢木「どちらが先にカナズミジムを突破できるか……!」

安岡「なるほど……競争ということか……」

アカギ「……」
10 先鋒フワライド ◆KaiJi/Vj2Y 2014/12/14(日) 19:52:32 id:cVHm/9ps0
アカギ「いいよ……受けよう……この勝負……!」

南郷「お、おい……!アカギ……!」

アカギ「で……?何を賭けるの……?」

矢木「ククク……ポイマ2つだ……!」

南郷「ポイマだとぉ……!?」

安岡「おいおい、少し厳しすぎやしないか……」
11 先鋒フワライド ◆KaiJi/Vj2Y 2014/12/14(日) 19:53:25 id:cVHm/9ps0
避難殺到……!

誰が見ても狂っている……!

最初のジムの突破にポイマ2つ……!

だが……!

アカギ「ククク……足りねえな……」

矢木「え……?」

アカギ「マスターボール1個だっ……!」

矢木「……!?」
12 先鋒フワライド ◆KaiJi/Vj2Y 2014/12/14(日) 19:54:11 id:cVHm/9ps0
なんと……!

アカギはマスターボールを賭けることを提案……!

安岡(く、狂っている……)

圧倒的狂気っ……!

が……しかし……!

矢木「ぐっ……いいだろう……」

以外にも矢木は承諾……!

アカギ(ククク……やはりか……)

アカギ(ポケモン廃人としてのプライドが逃げを許さない ……)

アカギ(プライドだけの凡夫……!)
13 先鋒フワライド ◆KaiJi/Vj2Y 2014/12/14(日) 19:54:53 id:cVHm/9ps0
安岡「えー、それでは……」

安岡「アカギVS矢木……勝負開始……!」

刹那……!

アカギ「……」ポチポチポチポチ

アカギは黙々とプレイ……!

安岡(無駄のないプレイング……)

南郷(行け……!アカギ……!)
14 先鋒フワライド ◆KaiJi/Vj2Y 2014/12/14(日) 19:55:52 id:cVHm/9ps0
一方の矢木は……!

矢木「ククク……」

安岡&南郷「……!?」

矢木「フハハハ……!」

取り出す……!二台目の3DSっ……!

安岡「まさか……これは……!」

南郷「前作ポケモンを輸送……!」

そう……!矢木は前作から育生済みのポケモンを輸送……!

無法の一人通信交換っ……!

南郷「くっ……なんて卑怯な奴だ……」

安岡「これではアカギは……」
15 先鋒フワライド ◆KaiJi/Vj2Y 2014/12/14(日) 19:56:43 id:cVHm/9ps0
誰もがアカギの敗北を疑わなかった……

アカギ本人を除いてっ……!

アカギ「ククク……なるほど……」

アカギ「人を貶めることばかり考えている人間の考えだ… …」

矢木「な、なにぃ……!?」

アカギ「俺はもっとスマートにいくぜ……!」

そういうとアカギ……!

Aボタン強打……!

南郷「おお……!」

安岡「なるほど……!」

アカギがボタンを押した意味……

それは……!

アカギ「虫除けスプレー……倍プッシュだっ……!」
16 先鋒フワライド ◆KaiJi/Vj2Y 2014/12/14(日) 19:57:33 id:cVHm/9ps0
虫除けスプレー……!

安岡「矢木の前作輸送はいい戦術だ……だが時間がかかる… …」

安岡「一方……アカギの戦術……!」

アカギは……今までの戦闘で得た金を全て虫除けスプレー に注ぎ込んだ……

安岡「野生のポケモンと戦わないでいい……!」

安岡「これはかなり効率的……!」

南郷「勝ちの目が見えてきたぞ……!」

圧倒的効率っ……!

矢木「くっ……」
17 先鋒フワライド ◆KaiJi/Vj2Y 2014/12/14(日) 19:58:11 id:cVHm/9ps0
矢木(駄目だ……!通信交換がなかなか終わらねえ……!)

アカギ「ククク……プッシュ……プッシュ……またプッシュ… …」ポチポチ

そして……

矢木「うわあああ……!」

アカギ……勝利っ……!

圧倒的勝利っ……!

アカギ「こんなもんか……」
18 先鋒フワライド ◆KaiJi/Vj2Y 2014/12/14(日) 19:58:54 id:cVHm/9ps0
安岡「へへへ……やるじゃねーか……」

安岡「俺がもっと強い廃人を紹介してやる……!」

南郷「ちょ……あんたねえ……」

アカギ「ククク……面白い……!」

こうして……伝説の朝が終わった……
19 先鋒フワライド ◆KaiJi/Vj2Y 2014/12/14(日) 19:59:41 id:cVHm/9ps0
翌日……

市川「フフフ……お前がアカギか……」

盲目の廃人……!市川……!

アカギの伝説……その第二の相手……!

安岡「アカギ……この人が今回の相手だ……」

アカギ「勝負のルールは……?」
20 先鋒フワライド ◆KaiJi/Vj2Y 2014/12/14(日) 20:00:22 id:cVHm/9ps0
市川「今回の勝負……そのルールは……」

市川「必死必須のラティ厳選……!」

南郷「な、なんだと……!?」

ざわ……ざわ……

南郷「ラティ厳選なんて過労死必須……!」

南郷「しかもアカギは13歳だ……!」

市川「そう……子供がラティ厳選なんてすれば死にかねな い……」

市川「だが……狂気の沙汰ほど面白い……」

南郷「……!?」

市川「そうだろ……?アカギ君……」

アカギ「ククク……その通り……」

アカギ「狂気の沙汰ほど面白いっ……!」
21 先鋒フワライド ◆KaiJi/Vj2Y 2014/12/14(日) 20:01:07 id:cVHm/9ps0
安岡「と、いうことだ……」

南郷「そ、そんなぁ……」

安岡「二人とも……準備はいいか……?」

アカギ「ククク……勿論……」

市川「ワシもだ……」

安岡「それでは……」

安岡「アカギVS市川……勝負開始……!」

再び始まる……伝説の朝っ……!
22 先鋒フワライド ◆KaiJi/Vj2Y 2014/12/14(日) 20:01:51 id:cVHm/9ps0
市川「ククク……キキキ……」

カチャカチャカチャ……カチャカチャカチャ……

市川……速攻っ……!

安岡(なんという素早さっ……!)

南郷(これが本当に盲目の人間のポケモンなのか……!? )

市川「ワシを否定すると言うことは厳選の否定……そんな こと誰にできる……?」

市川……自信満々……!

だが……アカギは……!

アカギ「……」ポチポチ

遅い……!

南郷「お、おい待て……!」
23 先鋒フワライド ◆KaiJi/Vj2Y 2014/12/14(日) 20:02:35 id:cVHm/9ps0
アカギ「なに……?南郷さん……?」

南郷「お前……セーブするのか……?」

なんとアカギは……!

一匹目を手に入れた瞬間……セーブしようとしていたっ…… !

まだ個体値を見ていないにも関わらず……!

南郷「アカギ……理想ラティを粘るには繰り返しが基本…… !」

南郷「セーブするにはまだ早い……!」
24 先鋒フワライド ◆KaiJi/Vj2Y 2014/12/14(日) 20:03:23 id:cVHm/9ps0
アカギ「ククク……南郷さん……」

南郷「……?」

アカギ「関係ねえよ……倍プッシュだ……!」

ポチィッ!!!

圧倒的強打っ……!

強打……!強打……!強打……!

強打ぁああああああっ……!

南郷「あ……ああ……!」ぐにゃ~

南郷(もう駄目だ……勝てない……)

市川「ククク……気でも狂ったか……?アカギ……」
25 先鋒フワライド ◆KaiJi/Vj2Y 2014/12/14(日) 20:04:05 id:cVHm/9ps0
アカギ「何を言ってるんだ……?」

市川「あ……?」

アカギ「きたぜ……ぬるりと……」

アカギ「ツモ……!理想ラティオス……役満……!」

市川「な、なにぃ~……!」

市川もこれには驚愕っ……!

安岡「な、ほんとか……!アカギ……!」

安岡「ちょっと見せてみろ……」

ざわ……ざわ……
26 先鋒フワライド ◆KaiJi/Vj2Y 2014/12/14(日) 20:04:53 id:cVHm/9ps0
安岡「たしかに……これは理想個体だ……」

市川「ぐぅ~……!」ぐにゃ~

圧倒的強運っ……!

アカギ「……」

南郷(この時のアカギの目は……今も覚えている……)

南郷(まるで……楽しい玩具を見る子供のようだった……)

南郷(俺は生涯……こんな純粋な目でポケモンを見れない だろう……)

こうして……第二の朝が終わった……
27 先鋒フワライド ◆KaiJi/Vj2Y 2014/12/14(日) 20:05:34 id:cVHm/9ps0
五年後……

南郷(あれから五年が経った)

南郷(俺はあの後、ポケモンから足を洗った)

南郷(あんな勝負を目の当たりにしたんだ、当然のことだ ろう)

………………

南郷「アカギ……お前は今……何をしているだろう……」

無数の理想個体を手に入れただろうか……

それとも、ポケモンという名の業火に焼かれてしまっただ ろうか……

南郷「なぁ……アカギ……」

アカギっ……!

圧倒的 完 っ……!