メガデデンネはマイナー

SS板Produceで完結したSSなどをまとめていきます。プロデューサー支援用ブログ

ギルガルド「日記が見つかりました」

神秘 ◆iObJrTLp56 2015/01/05(月) 10:25:28 ID:2oDH2mho0

ギルガルド「…………」ジーッ……

ナットレイ「ん?ギルガルド何を読んでるんだ?」

ギルガルド「あっ、ナットレイさん。実は、昔書いてた日記が見つかったんです」

ナットレイ「ふーん……ちょっと見せてくれ!」ハタキオトス

ギルガルド「えっ!ちょ(ry」

 

神秘 ◆iObJrTLp56 2015/01/05(月) 10:26:34 ID:2oDH2mho0
ナットレイ「どれどれ………」

○月△日
今日はセレナのコスプレグッズを買いました
気持ちがドリドリしてきます

ナットレイ「………クスッ」

ギルガルド「そんな所読まないでくださいよぉ………」

ナットレイ「まぁまぁ………ん?このページは?やたら長い文章が………」
神秘 ◆iObJrTLp56 2015/01/05(月) 10:27:21 ID:2oDH2mho0
○月□日
今日は山に修行に行った………はずでした
あの少女さえいなければ、私はこんな思いをしませんでした
もうあの少女には会わない
いや、会いたくない
(中略)
わたしは、この日を一生忘れない

ナットレイ「………なんだよ、このページは………」

ギルガルド「はぁ……本当はそのページは見たくなかったんですけど………」
名無しのデデンネ 2015/01/05(月) 10:27:40 id:g0qIJkOM0
期待
神秘 ◆iObJrTLp56 2015/01/05(月) 10:29:47 ID:2oDH2mho0
ナットレイ「何があったんだよ……?」

ギルガルド「………いいでしょう、話します。その日起こったことの全てを」

ナットレイ「………」ゴクリ

ギルガルド「あれは、私がギルガルドに進化したばかりの頃でした………」
神秘 ◆iObJrTLp56 2015/01/05(月) 10:31:18 ID:2oDH2mho0
ギルガルド回想』

ギルガルド「やりました……!ついに私もギルガルドに進化できました……!」

ギルガルド「この新しくできた盾、大きくなった剣、そして新しい技『キングシールド』、これらを使いこなさないといけませんね」

ギルガルド「どうしましょうか………そうだ、近くの山で修行しましょう」

私は、身支度を済ませ、山へ向かいました
神秘 ◆iObJrTLp56 2015/01/05(月) 10:33:40 ID:2oDH2mho0


山への道は、それほど険しくもなく、人通りもそこそこ多い道でした

途中に分かれ道があるのですが、左は山へ、右は山のふもとの森へ向かう道でした

ただ、山のふもとの森には普段は誰も立ち入らないため、右側の道へ進む人は誰一人としていませんでした……

ところが………




???「ねぇポケモンさん」

ギルガルド「?」
神秘 ◆iObJrTLp56 2015/01/05(月) 10:34:39 ID:2oDH2mho0
そこには可愛らしい少女が立っていました

少女「ねぇポケモンさん、私ねこの先にある森に用があるの。だからね、少しついてきてくれると嬉しいな……」

ギルガルド「はぁ……ですが、あの森は危ないですよ?凶暴なポケモンが住んでいるっていう噂もあるらしいですし………」

少女「だからあなたについてきてもらうの」

ギルガルド「………というか、私の言葉が分かるんですね」

少女「そう!私はポケモンとお話できるの!」
神秘 ◆iObJrTLp56 2015/01/05(月) 10:35:44 ID:2oDH2mho0
ギルガルド「うーん……やはりあなた一人では危ないので、いいでしょう、私が着いていきます」

少女「やったー!ありがとう!ギルガルドさん!」

ギルガルド「(………ん?)え、ええ」

私は名前を呼ばれ、思わず変な返事が出てしまいました


そう、見ず知らずの少女に名前を呼ばれて………
10 神秘 ◆iObJrTLp56 2015/01/05(月) 10:44:21 ID:2oDH2mho0
私と少女は、普段進むことのない右側の道へ行きました

そして、森へたどり着きました

少女「こっちこっち!」

ギルガルド「えぇ!?それ以上は危ないですよ!?」

少女は、森の奥へ進んで行きました

私も、少女を追いかけました

しかしなぜか、その時、少女を追いかけてると言うより、少女に引き寄せられているような気がしました
11 神秘 ◆iObJrTLp56 2015/01/05(月) 10:45:47 ID:2oDH2mho0
私は、森を進みながら、ある疑問を持ちました

ギルガルド「なぜこの森にはポケモンがいないのでしょうか………」

実際のところ、この森はただ単に人が立ち入らないというだけで、ポケモンが住めそうにない森ではありませんでした

それなのに、私はポケモンの姿を1度も見ませんでした

そして………

少女「ついたわ!」

ギルガルド「ここは………!」
12 神秘 ◆iObJrTLp56 2015/01/05(月) 10:47:51 ID:2oDH2mho0
そこには、人の住んでいそうにない、古びた小屋がありました

ギルガルド「何か、生臭い匂いがします……」

少女「………」スタスタ

ギルガルド「!?ちょ、ちょっと待ってください!中に入っちゃ駄目です!」

いや、正確に言えば、中に入っては駄目なような気がする、ですね

ただ、私は確信していました

この中には、とんでもなく恐ろしいものがあると………
13 神秘 ◆iObJrTLp56 2015/01/05(月) 10:49:16 ID:2oDH2mho0
少女はその小屋の中に入って行きました

私もそれを追いかけて小屋の中に入りました



するとそこには恐ろしい光景が待っていました
14 神秘 ◆iObJrTLp56 2015/01/05(月) 10:50:48 ID:2oDH2mho0
真っ赤に染まった床や壁、ボロボロに壊れてしまっている机や椅子、そして………



大量に積まれている、人間
15 神秘 ◆iObJrTLp56 2015/01/05(月) 10:51:45 ID:2oDH2mho0
20代くらいの男性、主婦のようにも見える女性、そして、まだ大変幼い子供………その他にもたくさんの人間が………

彼らはぴくりとも動きませんでした

ギルガルド「………これは一体………!!」

少女「ねぇ……ギルガルドさん……?」

ギルガルド「………!」

少女は私に近づいて言いました





少女「私を………ろして………?」
16 神秘 ◆iObJrTLp56 2015/01/05(月) 10:53:57 ID:2oDH2mho0
『回想終わり』

ナットレイ「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」

ギルガルド「い、いきなり大声出さないでください……」

ナットレイ「ビビビビビビビビビビってなんかねぇぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞ」

ギルガルド「ビビってるじゃないですか……」

ナットレイ「つーか!その後どうなったんだよ!?」

ギルガルド「その後ですか?………実は、よく覚えてないんです………」

ナットレイ「………へ?」
17 神秘 ◆iObJrTLp56 2015/01/05(月) 10:55:37 ID:2oDH2mho0
ギルガルド「あの後の記憶が抜けてて、私が話せるのはここまでです……」

ナットレイ「そ、そうか……」

メタグロス「おーい、そろそろ出発するぞー」

ナットレイ「お、わかったー!行こうぜギルガルド

ギルガルド「あ、私は少し荷物の整理をしてから行きますので、先に行っててください」

ナットレイ「りょーかいっ」
19 神秘 ◆iObJrTLp56 2015/01/05(月) 10:58:35 ID:2oDH2mho0
ギルガルド「………なんとか隠せましたね………」

ギルガルド「記憶が曖昧なのは確かなんですが、本当はただ話したくないだけなんですよね……」

ギルガルド「本当にあれはなんだったのでしょうか……」
20 神秘 ◆iObJrTLp56 2015/01/05(月) 10:59:44 ID:2oDH2mho0
『回想』

ギルガルド「一体………何を言ってるんですか………!?」

少女「お願い、早く、その剣を使って………!早く!」

ギルガルド「(………もう………逃げるしかない………!!)」

ダッ!

少女「お願い!待って!私を見すて………!」

私は、逃げました

ただ、がむしゃらに逃げました

少女の声が、だんだんと聞こえなくなりました

少女「××××!!」

ギルガルド「………?」

私は、なんとか森を抜けることができました
21 神秘 ◆iObJrTLp56 2015/01/05(月) 11:02:21 ID:2oDH2mho0
『回想終わり』

ギルガルド「あの時、少女は何を言っていたのでしょうか………」

ギルガルド「………やはり、考えるのはやめましょう。仲間達も待ってますし、行きましょうか………」



「ねぇ……」



ギルガルド「………!」



「どうして殺してくれないの?」
22 神秘 ◆iObJrTLp56 2015/01/05(月) 11:03:18 ID:2oDH2mho0
短編は以上です
ありがとうございました
あとこちらでは初書きなのでこれからよろしくお願いします

 

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【短編SS】ギルガルド「日記が見つかりました」 - 1420421128 - ポケモンSS板 Produce